空欄を埋める作業から知識の組み替えが起こる 仕事術に関する多様なアイデアを紹介した書籍『IDEA HACKS!』(東洋経済新報社)を執筆した、エイベックス・エンタテインメントの原尻淳一さんと、松竹の小山龍介さん。知的生産のノウハウに詳しい2人に、アイデアを広げる図解法を紹介してもらった。 手軽に活用できる道具として紹介してくれたのが、上に掲載したようなシンプルな構造の図解に、意図的に穴を開ける「穴埋め図解」だ。 「空欄の力は強い。空欄を埋めようとする作業が、従来の知識や常識を新しく組み替えていく機会になる」(原尻さん) 上に掲載したいくつかのパターンはもともと編集工学研究所所長の松岡正剛さんが、普遍的な思考パターンとして抽出した「編集思考素」という考え方だ。2人は、松岡さんが主宰するISIS編集学校の師範代も務めている。 2つのものが合体して、新しいものが生まれるというパターンに「一種合成