「運動した後はスッキリする」、そう感じる人は多いでしょう。 そのため、「イライラするときや怒りを鎮めたい時には運動すると良い」と考える人も同様に多いかもしれません。 映画でも、主人公が怒りを鎮めるためがむしゃらに走ったり、悪役がサンドバッグを殴ったりしているシーンが描かれることがあります。 しかし、どうやら運動で怒りを鎮めようというのは誤った考え方だった可能性があるようです。 アメリカのオハイオ州立大学(Ohio State University)に所属するブラッド・ブッシュマン氏とソフィー・リンゲンセン・ケアビック氏の研究チームは、154件の研究に基づいたメタ分析により、「ジョギングなどの運動で怒りを鎮めようとするのは間違いだ」と報告しました。 怒りを鎮めるには、体の覚醒(興奮)を鎮める深呼吸や瞑想の方が役立つというのです。 研究の詳細は、2024年3月11日付の学術誌『Clinical