いずれも30代~40代の男性で、うち4名が関東地方の出身。が、知らないと答えた人も、写真を見ると「ああこれか」。名前は知らぬが昔確かに食べた、そんな懐かしさ溢れるお菓子だ。 大正5年以来シベリアの製造・販売を続ける横浜の「コテイベーカリー」さんによると、シベリアが生まれたのは明治後半から大正初期。ちょっと変わった名前の由来は、「ようかんが大雪原を走るシベリア鉄道に見えるから」、「カステラとようかんがシベリアのツンドラの地層に見えるから」、「日露戦争に従軍した菓子職人が発明したから」、「ロシア革命で神戸に亡命した貴族の姫君が、恋人が眠るシベリアの凍土を想い作ったから」など諸説あるそうだ。 ところで、シベリアは昔、喫茶店のメニューにも載るほどメジャーだった。シンガーソングライター・あがた森魚の『最后のダンスステップ』にも登場する。給食に出たこともあるという。しかし、今ではその名を知る人も少なく