長崎市で見つかった恐竜の化石。くぼんでいるのがひざの関節部分長崎で見つかったハドロサウルス類の一種、サウロロフスの想像図 約8400万年前の大型草食恐竜のハドロサウルス類とみられる化石が、長崎市南部の野母崎(のもざき)で見つかった。同市と福井県立恐竜博物館が2日発表した。長崎県内で恐竜が見つかったのは初めて。ハドロサウルス類が見つかったのは全国で6例目、九州では熊本県御船町で頭部が見つかったのに続いて2例目。 化石は左大腿(だいたい)骨の膝頭(ひざがしら)にあたる部分と見られ、幅28センチ、高さ約30センチ。恐竜の全長は10メートルに相当する。同博物館研究員が哺乳(ほにゅう)類の化石を探しに来て偶然発掘したという。同館の東洋一特別館長は「ハドロサウルス類は、恐竜時代に地続きだった中国東北部で多く見つかっており、さらに材料が見つかれば関連が解明できる」と期待を寄せる。 ハドロサウルス類