ブックマーク / agora-web.jp (3)

  • 八幡氏への忠告② 人生経験は歴史研究に益するか

    八幡氏は 呉座さんが分かってないと思うのは、自分が文献資料の分析だけのプロだということだ。だから、資料の発見とか整理や評価はプロのはずだが、解釈能力があるかどうかは別だ。解釈は森羅万象についての知識、推理能力、人生経験などがものをいうから、文献史家がプロとしての優位性をもっているとは言い切れない と述べる。 こういう誤解をしている歴史愛好家は非常に多い。私が大学院生の頃、定年退職して大学の聴講生として日史学研究室に出入りしている方がいた。その人は「歴史なんてものは若い人には分からない。人生経験を積んでこそ分かるのだ」と主張されていた。だがもちろん、大学院生の方がその方より史料が読めるし知識もあるので、みんなで色々と指導するのだが、自分の息子や娘より年下の若造たちに指図されるのが癪に障ったようで、そのうち姿を見せなくなった。 当時の私は「困ったお年寄りだな」と思っていた。けれども今にして思

    八幡氏への忠告② 人生経験は歴史研究に益するか
    t-kawase
    t-kawase 2019/03/26
    「他人の品格をうんぬんする前に、まずは御自身が年齢・経験にふさわしい言動をするよう心がけてはいかがだろうか。これが私からの最後の忠告である。」うん、それ以上、いけない。
  • もういちど助け合おう:日本文化史に探る『災害ユートピア』

    当初は夏に入る前にも復興のバトンを引き継ぐのかと見られた菅政権でしたが、場当たり的にも見える仕方で「脱原発」政策を矢継ぎ早に打ち出し続ける姿が賛否両論を呼び、これに与野党双方を巻き込む政局が絡んで、被災地を置き去りにした政治の混乱もいよいよ極まった感があります。震災当初、復興支援に対して国民みなが抱いたはずのあの結束感――もしくは「誇れる日人」だとか、「世界一優秀な民族」だとか、今となっては口にするのも恥ずかしい類の国民性論まで沸騰させたある種の高揚感は、いったいなんだったのかと、絶望に近い諦念に打ちひしがれている方も多いのではないでしょうか。前年末に邦訳初版が刊行(原著は2009年)され、期せずして今回の不幸な震災にも逢着して版を重ねる書は、災害発生当初にはなぜ、(“国民性”の如何にかかわらず)いかなる被災地でも互いに力をあわせあう利他的行動が自ずと発生し、そしてそのようなユートピア

    もういちど助け合おう:日本文化史に探る『災害ユートピア』
    t-kawase
    t-kawase 2011/07/15
    参考に。実は、来週「鯰絵」でオープンキャンパスの模擬授業をやろうと今悪戦苦闘ちう。現在の原発事故は、こういう「災害ユートピア」的な物言いを許容しないよな、と思いつつ。
  • 今こそ、「国民性」の発揮はバランス感覚を持って ‐ 與那覇 潤

    東日大震災被災者の方々に心よりお見舞いを申し上げます。かつ現地で危機対応と復興に取り組まれている方々に感謝と尊敬の念を捧げます。 大学で日史を教えているものの一人として筆を執りました。平素、比較的冷静に見えるプラットフォームでも、今回の我々の想像力を超えた天災に直面し、一方では短絡的・情緒的な日人礼賛、もう一方では日政府や東京電力等の関係機関の不備や、「不謹慎な一部の人々」への罵倒が散見されます。しかし、運営者の池田信夫氏も「日人はすばらしい?」で示唆するように、両者はコインの裏表であり、一面的な議論は禁物です。 日人が大規模災害にあたっても(おおむね)粛然と退避行動をとり、学校や公民館をはじめとする公的機関を避難所として活用できるのは、もちろん望ましいことです。歴史学的にみると、これは戦国時代の争乱状況の際、領主が城郭に領民を収容する慣行ができて以来のことで、統治機構の存在

    今こそ、「国民性」の発揮はバランス感覚を持って ‐ 與那覇 潤
    t-kawase
    t-kawase 2011/03/19
    特に被災していない地域の住民が120%の買いだめとかをしないような自制が必要と何度でも言いたい。與那覇君、偉いなー。
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