米国経済の問題は依然混沌としているが、日本の備蓄米について、この機に少し言及しておくべきかな。話は、「極東ブログ: 日本の備蓄米放出の話」(参照)の続きになる。 最初に関連事項だが、ニューズウィーク日本版9・17でビル・エモットが福田辞任にふれたコラム”政権交代まで日本の漂流は終わらない”のなかに気になる言及があった。 日本は世界的な食糧危機に有効な対応を取れなかった。もしコメの備蓄を国際市場に放出したり、アジア諸国に大型の経済支援を実施していれば、中国に対抗してアジアでの発言力を高めることができたかもしれない。 読みながら私は迂闊にもあれ?と思った。いろいろごたごたした経緯はあったもののそれなりにコメの備蓄を放出したのではなかったかと。 ところが、そうではなかったようだ。15日付けワシントンポスト社説”Release the Rice (III)”(参照)を読んで驚いた。というか、(II