コールセンターに大量の問い合わせ電話――かけてきた相手はAIだった? インドのとあるコールセンターに、ある日突然、大量の問い合わせ電話が殺到した。止まない着信への対応に追われるオペレーターたち。コールセンターはパンク寸前だった。だが、そんな状態が数時間続いたころ、オペレーターたちは、一部の問い合わせ内容があまりにも酷似していることに気付き始めた。どうも、何かがおかしい。 調査を重ねた結果、これは顧客からの問い合わせを偽装した“電話によるDoS攻撃”であったことが判明した。内容が酷似していたためオペレーターたちに気づかれたものの、オペレーターと電話でやり取りしていたのは音声合成/音声認識の能力を持ったAIということで間違いない、という結論に達した。 現在のところ、攻撃を受けたコールセンターではスーパーバイザー(コールセンター管理者)が監視を強化することで対応に当たっているという。だが、再びA