10月4日付けの京都新聞に「反権力・学生自治の象徴・京大熊野寮に監視カメラ」と題する記事が掲載された。文意を要約すると①反権力の象徴京大熊野寮が②今年の夏に防犯カメラの設置を大学に求め実際に置かれた③監視社会を容認するとは学生の意識も変わってしまったのだろうか…というものだ。現役寮生でもある編集員がカメラ設置に至るまでの経緯と寮の現況をルポすることにした。(魚) 相次いだ不審者事件 今年度に入ってから熊野寮では不審者が侵入する事件が相次いで発生した。 まず4月29日夜11時頃、正体不明の「不審者」数名が食堂に侵入、その後隣接するBMXパークに移動し依然たむろしていた。この時は全寮に放送をかけ、寮生数十名が捜索に当たったが、既に「不審者」たちの姿は無かった。深夜1時頃に再び姿を現し寮生と口論になったが、結局2時ごろ去っていた。この間、12時半頃「熊野寮生が騒いでいる」との通報を受けた岡崎派出