知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう ここのところ,メディアのふがいなさを感じさせる事件が多発し,書いている当人が落ち込んでしまった。ぼうっと,日本メディアの構造的な問題点を考えてみた。問題点は,①新聞と放送など異種メディアのクロスオーナーシップの問題,②新聞が宅配制度に頼っているため,再販制度維持のために与党に頼ってしまいがちであるという問題,③放送行政が完全に政治に支配されているという問題,④大学などで記者教育をする体制がないこと,などなど,多様な面にわたっている。 しかし,つらつら考えているうちに,財布を握っているのは誰かなという点に改めて思い至った。これは,広告主だが,実際には,電通など巨大代理店だ。日本の広告代理店は一業種から複数の企業の広告を請け負っている点で海外の広告代理店とはまったく構造が異なっている。日本