図1 ユーチューブに公開された、尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に衝突する中国漁船の映像図2 ウィキリークスのホームページ インターネット発の情報が世界を賑わせている。2010年11月に起きた動画投稿共有サイト・ユーチューブ(YouTube)への尖閣諸島沖での海上保安庁の巡視船と中国漁船の衝突ビデオ映像の流出(図1)、告発サイト・ウィキリークス(WikiLeaks、図2)による米軍の機密文書や外交公電の公開は、米国や日本を含む関係各国政府が対応を迫られる事態となっている。ブログ、ツイッター、ウェブによる生中継……。増え続けるニュースの発信源のスクープを既存マスメディアが後追いする状況は、ネットの影響力の増加や情報の流れの変化を人々に印象付け、既存マスメディアの存在意義さえ揺るがしている。 ●ソーシャルメディアが一次情報発信者に ブログやSNS、動画サイトなどが登場し、誰もが情報発信できる