当社は、ベンチャー企業ですが、事業を拡大するため、提携先企業から、出資をしてもらうことになりました。しかし、提携先企業から、多額の出資を受けると、もともとの創業メンバーの持株比率が下がってしまい、当社の支配権を失ってしまうおそれがあります。このような場合、提携先企業から出資を受けつつ、創業メンバーが当社の支配権を失わないような方法はないでしょうか。 会社法では、内容の異なる種類株式の発行が認められていますので、たとえば、提携先企業には、議決権はない一方で、優先的に配当を受けられる種類株式を発行したり、創業メンバーだけに取締役選任に関する種類株式を発行することで、創業メンバーの会社支配権を守ることが考えられます。 種類株式とは何か 株式会社では、株主が保有する株式の内容および数に応じて、平等に取り扱わなければなりません(会社法109条1項、株主平等の原則)。そして、株主は、その持ち株数に応じ