数年前にサンフランシスコのダウンタウンで開かれた中小企業向け無料セミナーシリーズにて知的財産権についての講義を受けた。 講師によるとどうやら企業の価値を構成する要素は時代と共に移り変わっているという。 1980年代ごろまでは工場や設備などの規模に代表される有形財産が企業価値の80%を占めていたが、90年代に入ると企業価値を構成する要素の大部分が特許やブランド、そして社外秘ノウハウ等の無形財産に取って代わったという。 例えば明日、世界各地のコカコーラの工場が一瞬にして焼失しても、彼らのビジネスは揺るぎは無い。 なぜなら、彼らには確固たるネームバリューと、顧客ベース、そして、世の中の人々を虜にさせる秘密のエキスの調合方法と特許があるからだ。 それでは、これからの企業にとって最も重要な資産は何であろうか?そもそも企業資産とは、会計におけるバランスシート上の数字で見ると、現金や不動産、設備、そして