一週間後にアカデミー賞授賞式を控え、映画業界、映画ファンは盛り上がりをみせている。「アカデミー賞最有力」「アカデミー賞●部門ノミネート」などという宣伝コピーも目につくが、ここ数年、アカデミー賞、最大の栄誉である作品賞に輝いた作品が、なかなかヒットにつながらない現状がある。 近年の受賞作品の傾向が、大ヒットを見込めない作風というのもあるだろう。それらの作品が、実際に全米でも大ヒットにつながっていない事実もある。しかし、作品賞受賞作の多くが、日本では、アカデミー賞をもくろんで、授賞式の後、よきタイミングで公開日が設定されている。ただし、その効果が表れる(=日本でヒットする)作品は、どんどん減少傾向にある。 特大ヒットとなった『タイタニック』以降の、作品賞受賞作の日本での興行収入を確認してみると…。 1997 タイタニック 272億円※ 1998 恋におちたシェイクスピア 20.4億円 1999