推測統計学は、母集団から無作為に抽出した標本のデータを調べることで、母集団の性質・特徴を推定する学問です。 たとえば、日本の成人男性の平均身長を求めたい場合、日本にいるすべての成人男性のデータを集めようとすると時間とコストがかかりすぎてしまいますよね。 そこで、全国からランダムに抽出した標本(サンプル)のデータから「日本の成人男性の平均身長は何cm~何cmだと推定できるのか」や「誤差0.1cm以内の正確な推定をしたい場合には、ランダムに何人分データを調べれば良いのか」を計算する。 それが推測統計学の役割の1つです。 このように、データの特徴の推定を始めさまざまな領域で活躍している推測統計学ですが、いざ勉強しようと思ったときに少し困ることがあります。 それは、「言葉の省略」です。 たとえば一口に標準偏差と言っても、推測統計学では『母標準偏差』『標本標準偏差』『不偏分散による標準偏差』『不偏標