先週の総選挙では民主党が圧勝し、政権交代が実現することになりました。 これまで民主党は金融緩和を渋る日銀の姿勢に理解を示し、白川総裁誕生の時には事実上の立役者ともなってきましたが、いざ政権を取るとなると、これまでのように日銀の主張を100%認めるわけにも行かなくなってきたようです。 日銀が民主党政権の誕生に神経をとがらせている。金融危機対応に追われてきた日銀だが、民主党幹部が公約した政策の財源捻出(ねんしゅつ)のため、日銀に国債買い取り増額を求める可能性を示唆するなど新たな対策を迫られかねないためだ。民主党は「日銀の独立性」に理解を示してきたが、日銀には「政権に就くと、変心するかもしれない」との警戒感もくすぶる。【清水憲司】 ◇「現状で限界」財政規律崩壊を懸念 ◇理解者のはずが 日銀の白川方明総裁は1日、民主党本部に鳩山由紀夫代表を表敬訪問した。代表は「突っ込んだ話はなかった」と語ったが、