鳩山由紀夫首相が施政方針演説でマハトマ・ガンジーの「7つの社会的大罪」を引用したことを受け、自民党の石原伸晃元政調会長は1日、衆院本会議の代表質問で「大罪が言い当てているのは鳩山政権が抱える諸問題だ」と断じた。 石原氏は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題の混迷は、ガンジーが大罪の1つに挙げた「理念なき政治」にあたり、子ども手当などは「労働なき富」だと指摘。さらにガンジーの「健康であれば、誰もが自分の食べるだけのものは労働して得なければならない」との言葉を引用し、「母からの小遣いを『まったく知らなかった』と答弁し、贈与税をキャッシュで払える生活はガンジーの思想とは相いれない」と批判した。 首相は「ガンジーの問題提起は目指すべき日本の政治理念だ」と反論したが、表情は最後まで固かった。