先日, 調和解析の器械のことを調べていて, フーリエ変換をやってみる必要があった. データの個数の少い例なので, プログラムは簡単に書ける. 書きなが, 学生のころ(1953年ころ)に計算させられたことを思い出した. あの時に比べるといまは極楽だな. ところで高速フーリエ変換(FFT)というのがあって, 私は30年も前に, 高橋秀俊先生の追悼文を「コンピュータソフトウェア」誌に寄稿したときに, 高橋先生がFFTのプログラミングに熱中されていたことにも触れた. (この記事はCiNiiで探すと見つかる.) 当時の雑誌を取り出してみると, そのプログラムが掲載されている. もとは東大大型計算機センターのライブラリプログラムだからFortranで書かれれていたのを, 私が当時使っていたFranz Lispに書き直したものであった. 添字の名前などにはいかにもFortranという気分が残っているが.