地方鉄道の存廃を話し合う「再構築協議会」の設置第1号となったJR芸備線協議会の初会合が26日、広島市で開かれる。協議会では、利用が極度に低迷する芸備線の将来像が話し合われる。JR西日本は、鉄道からバスや、鉄道の線路跡に整備した専用道でバスを運行するBRT(バス高速輸送システム)などへの転換も排除しない考えだ。背景には、都市部での収益で地方の赤字路線を支える同社のビジネスモデルが立ち行かなくなっている現実がある。 「バス転換も否定しない。(自治体が施設を保有・管理する)上下分離方式やBRTもあるだろう」 JR西の長谷川一明社長は13日の記者会見で、芸備線のあり方について、あらゆる案を排除しない考えを強調した。「今のままでは公共交通として持続することは難しい」とも言い切った。 同社はかつて〝ドル箱〟だった都市部の在来線で上げた利益で、地方路線の赤字を穴埋めしていた。しかし、新型コロナウイルス禍