ブックマーク / note.com/thibiki (10)

  • 書店と家賃|竹村響 Hibiki Takemura

    かつては日中の町や駅前にあった個人書店や5軒くらいの地方チェーン。 それらがどんどんなくなっています、なんて随分前から言われてることですがまだまだ続いている状態です。 理由は色々あって、この記事で挙げられているAmazon電子書籍の普及はどちらかというと「欲しいが町の書店まで届かなくなった」からAmazonや電子で買うという結果になったに過ぎず、その前にとにかく地方の書店までが届かなくなった、もしくは届くのがものすごく遅くなった、というのがまずあります。 なんで届かなくなったというと、配送を行なっているトラック便が減ったからです。や雑誌が飛ぶように売れていた時代はとにかくトラックを出しまくって日中に配送していた取次ですが、それが売れなくなってくると便の数を減らしたり積載量を減らしたりするのは当たり前。当たり前なのですが地方の書店はその割をらって注文したが全然届かなくなるこ

    書店と家賃|竹村響 Hibiki Takemura
    t_f_m
    t_f_m 2022/11/11
    "仮設のときはタダみたいな家賃だったのでみんな頑張れていたのですが、新しい施設はものすごく家賃が高く、とても入れたものじゃなかったのでみんな廃業するか他に行ってしまったと"
  • Amazonとの直接取引は異例でも衝撃でもないんだぜ|竹村響 Hibiki Takemura

    というニュースの解説ですよ。 そもそも何でAmazonが直接取引(「e託」と名付けられています)をしたいのか、に実際の現場とメディアに齟齬が。 メディアはAmazonが取次を飛ばしたい、取次は飛ばされたなくない、と思っている、というポジションをとっています。だからか世間でもそう捉えられがちですが、まずここが違います。 Amazonも取次も出版社も普通に「自分たちのビジネスに有利な選択」をしているだけです。Amazonというかちゃんとビジネスしている企業はみんなロジカルに考えています。「取次を飛ばす」といった捉え方はとてもエモーショナル。自分たちの求める「結果を得る」ために取次を使わないという選択になるだけの話で、そこに感情論は入ってこないんですが、報道のエンタメ化と報道している人たちはビジネスしている人たちではないので、そういう報道になっちゃうのはまあ仕方ないのか。 むしろ従来の新聞やテレ

    Amazonとの直接取引は異例でも衝撃でもないんだぜ|竹村響 Hibiki Takemura
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    t_f_m 2021/09/17
    "むしろ従来の新聞やテレビの報道がビジネスモデルとして崩壊しているいま、すでに報道をやっていること自体がエモーショナル" / "より感情的な方向に寄るというロジック" / "とこういう報道の仕方見るたび思ったり"
  • 漫画村はマンガビジネスが上手くいきすぎているからこそ出てきた犯罪者なんだぞ|竹村響 Hibiki Takemura

    あの「漫画村」事件の主犯に実刑判決が出ました。 で、その判決の意味を解説しにABEMAさんの報道番組にゲストでお呼ばれ。EXITのかねちーさんりんたろーさん、柴田阿弥さん、パックンさん、安部敏樹さんの質問にぼくが答えていくスタイルです。 概要はyahooニュースさんがおまとめ↓↓↓ 記事内容でだいたいなのですが、なにせこの番組、出演者さんとの事前の打ち合わせはまったくナシ。みんなそれぞれ台だけ読んできているだけで、その場で思ったことを質問してこっちは答えてという報道ファイトクラブなのでもうちょっと説明したかったな、とかそもそも答え方ミスったとかありました。 なのでちょっと振り返りつつ補足をできればと思います。 まずは出た判決について 「罰金や賠償金が全然少ないんじゃないの?」問題一説には犯人たちが数億円荒稼ぎしたんじゃないかという事件なので、確かに数千万円という賠償金はいかにも少なく見え

    漫画村はマンガビジネスが上手くいきすぎているからこそ出てきた犯罪者なんだぞ|竹村響 Hibiki Takemura
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    t_f_m 2021/06/07
    "日本において電子書籍は映像サービス全体より大きい"
  • 出版流通の三国志はじまるよ|竹村響 Hibiki Takemura

    出版社が取次頼みをやめて流通も自分たちでやろう、ということ……なんですよね?と大手の役員さんたちに直接聞きにいきたいところですが、その前にぼくなりの見解を書いておきましょう。こうなることはほぼ必然なのでいろいろ推理は言えますが、直接誰かからなにかを聞いたわけではないので。酔っ払いおじさんたちの多い業界ですが、みんなこういうところはきっちり口が固いのです。大人ってちゃんとしてる。 基的なこととしてまず今までの流通を担ってきた「取次」という会社が何をしてるのか、なんですが ① をどこに何冊運ぶか決める ② を運ぶ ③ それらに伴うお金のやり取りをする この3機能に整理されます。 ややこしいこともいろいろあるのですが、シンプルにしちゃうと書店がたくさんあるので(日全国でむかし2万店、いま1万店)どこに何冊運ぶかを決めたり、実際運んだりするのは超たいへんだからそれを代わりにやってくれる会

    出版流通の三国志はじまるよ|竹村響 Hibiki Takemura
    t_f_m
    t_f_m 2021/05/14
    "トーハン、日販、楽天の出版流通三国志が始まるのかと思っていたら音羽一橋、KADOKAWA、取次、だったという。面白いなー"
  • 電子だけ売れてるマンガなんてもうないよ|竹村響 Hibiki Takemura

    【拡散希望】あなたの好きな作品が長生きするのに大切なこと。 作家が「リアル書店で紙のを早めに買って欲しい」と言う理由を描いてみました。 大まかな説明なので細かい部分はご了承ください。 きっかけになれたら嬉しいです。 pic.twitter.com/z0UJFgnsXL — 花乃軍❁乙俺リロード1巻発売中! (@k193com) May 5, 2021 今日はあんまりそういうことしても効果ないかもしれない、いやない、という話を書きます。 まずそもそも電子書籍の売上って分かってないの?というところから。これはですね、そうとも言えるしそうじゃないとも言えますね。 電子書店からの数字の報告が遅くなる、というのは当で、だいたい1〜2ヶ月前の売上が報告されてくるというパターンが多く、それを何書店も集計してだいたい2、3ヶ月後くらいには社内でまとめられるかなーという出版社が多いんじゃないでしょうか。

    電子だけ売れてるマンガなんてもうないよ|竹村響 Hibiki Takemura
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    t_f_m 2021/05/10
  • 竹書房退職エントリその後|竹村響 Hibiki Takemura

    退職エントリをすごくたくさんの人が読んでくれて、皆さん一様に「面白いけど長い」と。確かにあれは長かった。一生懸命読んでくれてありがとうございます。今回も長いので結論だけ欲しい人は最後の方だけ読んでいってください。ただし前半の方が面白いとは思うけれど。 そのなかで何人かの方が野武士たちの会社だったんだね、と感想をくれました。 そうか先輩たちは野武士だったか、なんて思いだしてみると確かになんだかみんなボロボロの着流しを着てたんじゃないか、そんな気にもなってくる。そんなわけないんだけど。 野武士って在野の野だからどこにも所属してないとか、自由にしてるとか、そんな意味でイメージ。そう捉えると確かに先輩たちはそんな人が多かった。 倉庫でイラッとくるおじさんを殴ってやめてったバイトの先輩は自分の感情に対して自由だった。 部長の見てる前でずーっとPCにデフォルトでついてそうなパズルゲームやってて、さすが

    竹書房退職エントリその後|竹村響 Hibiki Takemura
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    t_f_m 2021/04/01
  • 竹書房退職エントリ|竹村響 Hibiki Takemura

    2000年、バブルがはじけ切って就職氷河期が始まった頃。 ぼくは大学生をやっていた。 就職協定というものがあって、学生は就職活動するのは4年生、関西では4回生と呼んだけど、になってからね、と言われていたのが突然、ぼくが3回生になった途端、はい今から就職活動です!と叫ばれて、何かその真似ごとみたいなのはしたけれど、そもそも求人は少ないし、その少ない求人の中でたいしてやる気のない学生を採用するような会社はもちろんないし、結果ぼくはスムーズにニートになることに。 しかし、大学卒業直後のニートとは大学時代のゴロゴロした生活から大学を抜いたものでしかなくて、ぼくの大学生活とは漫画麻雀とバンドとバイトと単位でできていたから、バンドもバイトも辞めたぼくは、仕事もないんだからバイトは続けろよとはすごく思うのだけれど上手いことできているのかどうか卒業を控えて家族経営だったバイト先が家族ごと夜逃げして潰

    竹書房退職エントリ|竹村響 Hibiki Takemura
    t_f_m
    t_f_m 2020/10/01
    "今ではDTPもサイマルもどんな出版社でもやっている普通のことだけど、実はふたつとも現場時代のぼくが日本で最初に成し遂げたことだったのだ" / "誰か偉い人、出版史のどこかに書いておいてください"
  • 本のカバーをキャラ絵にするアプローチって出版社として正しいの?|竹村響 Hibiki Takemura

    ざっくりまとめるとこのwithverneさんがSFの文庫にキャラ絵が多くない?と思ったのをきっかけに、なぜ自分がそう思うようになったのかの分析と、マーケティング的に各出版社さんこれでいいんですか?と疑問を覚えた、という記事です。 そしてその疑問がこちら ・「キャラ絵がついてくることで買ってくれる新規消費者」の想定ターゲットが、その中のさらに特定の層に偏っていないか。そのことによって、短期的には市場規模が大きくなったとしても、それが長期的に維持できるものなのか。 ・また、それらの想定ターゲットへのアプローチ手法がそもそも当に必要なものなのか、かつ、その手段が画一的になっていないか。 そしてその2つを、今一度出版社の方々に確認して欲しいです。現状を総合的に判断した上で、「大丈夫」という結論になったのであれば自分は安心します、ということでした。 というわけで一応「出版社の方々」のひとりでありさ

    本のカバーをキャラ絵にするアプローチって出版社として正しいの?|竹村響 Hibiki Takemura
    t_f_m
    t_f_m 2020/07/06
  • 竹書房が著作権侵害に関わるアメリカのサーバ会社を訴えるにいたるまでの話|竹村響 Hibiki Takemura

    新年明けましておめでとうございます。 さて、新年早々ではございますが日新聞記事とリリースにて、竹書房がクラウドフレアというクラウドサーバを運営する企業に対して訴訟を提起したことを発表いたしました。 今からリリースでは書けなかった「なぜ竹書房がこの訴訟提起にいたったのか」をここに書いておこうと思います。 さて。 まず話は4年前に遡ります。 自分はそのときから竹書房の業務執行責任者をやることになるのですが、そのためにそのときの竹書房の業務と組織をすべて洗い出したときある事実に気がつきます。 この会社、法務がないぞ…? 中小企業あるあるなんでしょうかね、特に業務のバックヤードやサポートといった部分で重要なのに存在しない部門がある。何十年もその必要性に誰か気づかないもんなんでしょうか。とにかくこのとき竹書房に「法務部」はなかったのです。 ちなみに人事もありませんでした。泣ける。 時は2015年。

    竹書房が著作権侵害に関わるアメリカのサーバ会社を訴えるにいたるまでの話|竹村響 Hibiki Takemura
    t_f_m
    t_f_m 2020/01/07
  • 品切れ重版未定とは品切れじゃないんだよ|竹村響 Hibiki Takemura

    字面で見るとそんなに不思議な言葉ではないと思うんですよ、品切れ重版未定。 全然知らなくても日語的に品切れてて重版する予定もないんだなーと解釈してくれると思うし、それで間違ってはいないです。 でもですね、これが実務的にはそうでもないんです。 だって当は品切れてないんだもん。 あ、最初に自分の立場を説明しておくと、20年前に竹書房っていう中くらいの出版社(だいたい売り上げ的に30〜40位くらいだと思われます)に編集として入って途中で電子書籍黎明期の立ち上げに関わり4年前、急に紙も含めた営業を全部みましょーと思いたってこうだったらいいのになー、というのを無邪気にやってたら今に至ってる感じです。おかげさまで竹書房、苦しい市場のなかでもぼちぼちやれておりますのでそんなに間違っていないかなあ、と。 ので、これは竹書房という出版社で最近営業に関わった素人から見る一面的な見方にすぎません。それは違う、

    品切れ重版未定とは品切れじゃないんだよ|竹村響 Hibiki Takemura
    t_f_m
    t_f_m 2019/09/07
    "たぶんもう少したつとそれをさらにオンデマンドで本の状態にして届けられる時代がやってきます(あと5年以内くらいですかね)"
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