浜松市の畑で昨年、サツマイモに被害を及ぼす国指定重要病害虫アリモドキゾウムシが見つかり、防除のために生産者が栽培を自粛している問題で、農林水産省の専門家会議は今年11月末に開いた検討会で、害虫の根絶が不完全だとして、さらに1年程度の防除継続が必要と判断した。対象の西区と南区にまたがる沿岸域は市内のサツマイモの中心的産地。今年に続き来年も栽培ができなくなる生産者のショックは大きく、離農拡大の引き金にならないか懸念が広がっている。 離農拡大引き金を懸念 アリモドキゾウムシはイモの食味を著しく落とす害虫。サツマイモを含むヒルガオ科植物を寄主にして、生産者も気づかないうちに短期間に繁殖する。昨年10月の発見以降、東西5キロ余りの区域に仕掛けた誘殺トラップで、今年3月までに470匹が見つかった。 同省は3月に本州で初となる緊急防除の実施を決め、発見区域でヒルガオ科植物の作付けを禁止。JAとぴあ浜松
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