ブックマーク / www.jst.go.jp (34)

  • 共同発表:ハンダが不思議な磁石に?!~磁石と超伝導の性質を活かして不揮発磁気熱スイッチングを実現~

    ポイント Sn-Pb(スズ―鉛)ハンダはSnとPbが完全に相分離した複合材料で、7.2ケルビン以下で超伝導を示す。 Sn-Pbハンダを磁場中で冷却したり、低温で高磁場を経験させたりすると、Sn領域のみが磁石になる。 超伝導状態は熱伝導率が低く、磁石の時(常伝導状態)は熱伝導率が高い。 磁場の印加により低熱伝導率から高熱伝導率への熱スイッチングを観測し、磁場を取り除いた場合にも高熱伝導率が維持する不揮発磁気熱スイッチングを実現。 電子デバイスなどの高性能化のために、熱流を自在に操るサーマルマネージメント技術が世界中で開発されています。特に、機械的接触がなくても熱伝導率を大幅に変化させられる「熱スイッチング材料」の開発が求められており、研究の対象である磁気熱スイッチングもその1つです。しかし、磁気熱スイッチング技術の有用性を高める不揮発性を持つ磁気熱スイッチング材料はこれまでに発見されていま

    共同発表:ハンダが不思議な磁石に?!~磁石と超伝導の性質を活かして不揮発磁気熱スイッチングを実現~
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    t_f_m 2024/03/19
  • 共同発表:耐熱性・耐薬品性に優れるスーパーエンジニアリングプラスチックのリサイクル技術を開発~ポリエーテルエーテルケトンのモノマー単位への解重合に成功~

    ポイント ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)の主鎖結合を正確に切断し、モノマー単位への解重合に成功 熱分解より低い150度で実施でき、フィルムやペレットなど素材の形状に影響しない 炭素繊維およびガラス繊維強化PEEKも解重合できるため、循環型社会の構築に貢献 産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター ケイ素化学チーム 南 安規 主任研究員は、スーパーエンジニアリングプラスチック(以下「スーパーエンプラ」という)として知られる高機能熱可塑性ポリマーのポリエーテルエーテルケトン(PEEK)をモノマー単位へ分解できる解重合法を開発しました。 この技術は有機硫黄化合物のチオールと塩基を解重合剤に使用することによって、樹脂の一般的な熱分解温度の600~1500度を大きく下回る150度、19時間以内にPEEKをモノマー単位へと分解します。また、重合可能モノマーの前駆体(ジチオベンゾフェノン)と

    共同発表:耐熱性・耐薬品性に優れるスーパーエンジニアリングプラスチックのリサイクル技術を開発~ポリエーテルエーテルケトンのモノマー単位への解重合に成功~
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    t_f_m 2023/01/25
  • JST研究倫理教育映像教材 │ 研究公正ポータル │ 国立研究開発法人 科学技術振興機構

    科学技術振興機構(JST)では、日の研究環境や状況を踏まえた研究倫理教育のための映像教材を制作しています。昨今の研究不正行為をテーマとして取り上げるほか、国内外の研究公正や研究倫理の動向を踏まえ、シリーズ化して制作しています。 この教材は研究公正推進事業の一環として制作しています。 この映像教材は、視聴した研究者が、日々の研究活動で求められる研究者としての倫理意識をより高めることを目的としています。 映像教材は、研究活動における倫理的問題に研究者自身が遭遇した場合に、責任ある研究活動について考え、具体的な場面を想定して議論をしながら学習できる双方向型の教材です。映像の視聴とディスカッションを組み合わせたワークショップやグループワークで活用することが最も効果的です。大学における講義、研究機関での講習などさまざまなシーンで使用することも可能です。 eラーニング教材やテキストなどにより、自らが

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    t_f_m 2022/05/12
  • 大規模な睡眠解析から成人の睡眠パターンを16に分類~睡眠健診や睡眠医療への応用に期待~

    1 令 和 4 年 3 月 1 5 日 科学技術振興機構(JST) Tel:03-5214-8404(広報課) 東 京 大 学 T e l : 0 3 - 5 8 4 1 - 3 3 0 4 ( 医 学 部 総 務 チ ー ム ) 大規模な睡眠解析から成人の睡眠パターンを16に分類 ~睡眠健診や睡眠医療への応用に期待~ ポイント ➢ 腕時計型のウェアラブルデバイスで得られたデータから装着者が眠っているのか起き ているのかを判定するデータ解析の機械学習アルゴリズム「ACCEL」を開発し、大 規模な睡眠解析を行いました。 ➢ 英国で取得された約10万人の睡眠を統計的な手法を用いて分類したところ、 朝型や夜 型などを含む16タイプの睡眠パターンを確認しました。 新たに分類されたパターンの 中には、睡眠障害との関連が疑われる新しい睡眠パターンも含まれていました。 ➢ 腕時計型のウェアラブルデバイス

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    t_f_m 2022/03/27
  • 共同発表:炭素電極を備えたペロブスカイト太陽電池の性能が光照射で回復~世界最長となる屋外環境20年相当の耐久性を実証~

    ポイント 次世代型太陽電池として期待されるペロブスカイト太陽電池は寿命が短い(耐久性が低い)ことが最大の課題でした。 炭素電極を備えたペロブスカイト太陽電池の性能が光照射によって回復する新メカニズムを提唱し、その寿命(耐久性)を屋外環境20年相当まで改善できることを実証しました。 低コストな次世代型太陽電池の実用化に大きく前進し、SDGsへの貢献が期待されます。 戦略的国際共同研究プログラム(SICORP) EIG CONCERT-Japan「超空間制御による機能材料」において、兵庫県立大学 大学院工学研究科 伊藤 省吾 教授、同大学 大学院工学研究科 辻 流輝 大学院学生(博士後期課程)、紀州技研工業株式会社 小林 英治 研究員、Solaronix S.A.(スイス)David Martineau 研究員、Fraunhofer ISE(ドイツ)Andreas Hinsch シニア・リサー

    共同発表:炭素電極を備えたペロブスカイト太陽電池の性能が光照射で回復~世界最長となる屋外環境20年相当の耐久性を実証~
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    t_f_m 2021/11/15
  • シリコン基板を用いた窒化物超伝導量子ビットの開発に成功~超伝導量子ビットの大規模集積化に向けた新しい材料プラットフォームを提案~

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    t_f_m 2021/09/24
    このあたり見ると、量子力学通じて、無機化学と電子工学、情報学は隣接領域だな……わかっていたことだけど、改めて実感。
  • 共同発表:シリコン基板を用いた窒化物超伝導量子ビットの開発に成功~超伝導量子ビットの大規模集積化に向けた新しい材料プラットフォームを提案~

    ポイント 超伝導転移温度16ケルビンの窒化ニオブを用いて、シリコン基板上に窒化物超伝導量子ビットを実現 低損失なシリコン基板上への作製技術を開発し、コヒーレンス時間が大きく改善 大規模量子コンピュータや量子ノードへの応用に期待 情報通信研究機構(NICT、理事長:徳田 英幸)は、産業技術総合研究所(理事長:石村 和彦)、東海国立大学機構 名古屋大学(総長:松尾 清一)と共同で、超伝導材料にアルミニウムを使用しない超伝導量子ビットとして、シリコン基板上のエピタキシャル成長を用いた窒化物超伝導量子ビットの開発に世界で初めて成功しました。この量子ビットは、超伝導体として超伝導転移温度が16ケルビン(マイナス257度)の窒化ニオブ(NbN)を電極材料とし、ジョセフソン接合の絶縁層に窒化アルミニウム(AlN)を使用しエピタキシャル成長させた全窒化物の素子であり、ノイズ源である非晶質の酸化物を一切含ま

    共同発表:シリコン基板を用いた窒化物超伝導量子ビットの開発に成功~超伝導量子ビットの大規模集積化に向けた新しい材料プラットフォームを提案~
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    t_f_m 2021/09/24
  • 共同発表:光を当てるだけで電流に伴って生じる熱流を自在に制御することに成功~磁気の源「スピン」を利用した新しい熱エネルギー制御機能~

    NIMSは、磁性体に光を照射することにより、電流に付随して生じる熱流の方向や分布を自在に制御できることを初めて実証しました。研究は、熱エネルギーの能動的な制御を可能にする磁性材料の新しいポテンシャルを明らかにしたものであり、ナノスケール電子デバイスにおいて重要となっている熱マネジメント技術注1)への将来展開や、磁気・熱・光の相互作用に関する基礎物理・物質科学のさらなる発展が期待されます。 金属や半導体における電流と熱流の変換現象は熱電効果と呼ばれ、代表的な例として電流に伴って熱流が生成されるペルチェ効果が古くから知られています。ペルチェ効果によって生成される熱流の方向は物質によって決まっていますが、磁性体においては、電流に伴う熱流の方向を磁気の源であるスピン注2)の性質によって制御することができます。近年、スピン制御技術の向上に伴い、スピンを用いて熱エネルギーを有効利用するための新原理・

    共同発表:光を当てるだけで電流に伴って生じる熱流を自在に制御することに成功~磁気の源「スピン」を利用した新しい熱エネルギー制御機能~
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    t_f_m 2020/01/08
  • 共同発表:「亀裂」と「光」で絵画を作製

    葛飾 北斎(1760-1849)は、西洋美術におけるダ・ヴィンチ、ゴッホ、レンブラント・ヴァン・レインと並んで挙げられる日美術界の大巨匠です。葛飾 北斎の残した名作の中でも「神奈川沖浪裏」は、北斎の芸術的才を示す最高傑作であると言われています。 このたび、京都大学 アイセムスのシバニア・イーサン 教授と伊藤 真陽 特定助教らの研究グループが大きさ1mm、世界最小サイズの葛飾 北斎「神奈川沖浪裏」をインクを一切使わずにフルカラーで作製しました。 成果は、英国科学誌「Nature」に6月20日(英国時間)に掲載されます。 研究成果は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 さきがけ「超空間制御と革新的機能創成」(JPMJPR1417)の支援を受けて行われました。 色彩や形を記すことへの欲求は太古から存在しています。葛飾 北斎が木片と小刀を手にする約38000年前にインドネシア

    共同発表:「亀裂」と「光」で絵画を作製
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    t_f_m 2019/06/20
  • 共同発表:自分の身体に気づくための2つの処理過程を発見~リハビリテーションなど身体認知のメカニズム理解へ~

    ポイント 見ている手を自分の手であると気づくとき、人間は以下の2つを経験し、同じ処理過程から生じると仮定されていました。 1.見ている手を自分の身体の一部だと感じる。 2.見ている手の位置に自分の手があると感じる。 自己身体の気づきにおける、これら2つの経験が、視覚と体性感覚の異なる処理過程に依存していることが研究で判明しました。 成果は、人間の心の最も重要な特徴の1つである自己身体の気づきを理解する上で、有益な情報となる可能性があります。 東北大学 大学院情報科学研究科の松宮 一道 教授は、「自己身体の気づき」(自分の身体認知)に関して、体性感覚注1)処理と視覚処理で得られた情報が1つの統合的な処理過程で認識されるとする従来の説に対して、今回、目に見える「物理的な身体」ではなく、目に見えない「心の中の身体」を、バーチャルリアリティー技術を用いた実験心理学的手法により解明し、「身体所有

    共同発表:自分の身体に気づくための2つの処理過程を発見~リハビリテーションなど身体認知のメカニズム理解へ~
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    t_f_m 2019/01/29
  • 共同発表:空間を飛び回るミリメートルサイズのLED光源を実現~手で触れる空中ディスプレイ向けの発光画素への応用に期待~

    ポイント 超音波集束ビームを用いて空中浮遊・移動する直径4ミリメートルの極小LED光源を開発しました。 無線給電を使用した電池の不要化と、LED点灯に必要な無線給電用受信回路の専用IC化の2点を工夫したことで小型・軽量化を実現し、超音波による微弱な力でも浮き上がらせることに成功しました。 極小LED光源の空間中の移動と点灯・消灯はコンピューターから無線で制御でき、将来は手で触れる空中ディスプレイ向けの発光画素への応用が期待されます。 東京大学の高宮 真 准教授、川原 圭博 准教授、星 貴之 客員研究員と慶應義塾大学の筧 康明 准教授らの研究グループは、手で触れる空中ディスプレイ向けに3次元空間を飛び回るLED注1)内蔵のミリメートルサイズの発光体を作製することに成功し、蛍のように光ることからゲンジボタルの学名より「Luciola(ルシオラ)注2)」と名付けました。 これまでの超音波集束ビー

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    t_f_m 2018/01/09
  • 共同発表:光を使って難問を解く新しい量子計算原理を実現

    ポイント 測定フィードバックによる波束の収縮によりトリガーされる相転移注1)を動作原理とする新たな量子計算スキームを提案。 全結合を施した光パラメトリック発振器群を用いて、この新しい計算機「量子ニューラルネットワーク」を実現。 ノード数2,000の組合せ最適化問題の解探索に成功し、現代コンピュータを凌駕する性能を実証。 計算創薬、通信ネットワークの最適化、圧縮センシング、深層学習など、実社会における組合せ最適化問題への適用が今後期待される。 内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)の山 喜久 プログラム・マネージャーの研究開発プログラムの一環として、日電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 鵜浦 博夫 以下、NTT) NTT物性科学基礎研究所 量子光制御研究グループの武居 弘樹 主幹研究員、稲垣 卓弘 研究員らのグループと

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    t_f_m 2017/12/11
  • 共同発表:究極の大規模光量子コンピュータ実現法を発明~1つの量子テレポーテーション回路を繰り返し利用~

    ポイント 大規模な量子計算を最小規模の回路構成で効率よく実行できる、究極の光量子コンピュータ方式を発明。 ループ構造を持つ光回路を用いた新方式により、1つの「量子テレポーテーション」回路を無制限に繰り返し用いて大規模な量子計算を実行できる。 原理上100万個以上の量子ビットの処理が可能と見込まれる上、大規模化に必要なリソース・コストも大幅に減少でき、光量子コンピュータ開発にイノベーションをもたらすことが期待される。 量子コンピュータは、現代のスーパーコンピュータでも膨大な時間がかかる計算を一瞬で解くとされる新しい動作原理のコンピュータです。世界中で、原子・イオン・超伝導素子などさまざまなシステムで汎用量子コンピュータ注1)の開発が進められています。しかし、その大規模化は難しく、現在でも数十量子ビット注2)の計算が限界です。光を用いた量子コンピュータの場合も、大規模化は積年の課題でした。しか

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    t_f_m 2017/09/24
  • 共同発表:磁気の性質を使って論理演算を実現~電流を流さない新しいコンピューターが期待~

    ポイント 磁石の波であるスピン波は、電気を流さず伝えられるため次世代省エネルギーコンピューターへの応用が期待されているが、実際に論理演算を可能にするスピン波回路は実現していなかった。 スピン波回路の形状を制御することで、全ての基演算パターンを実現するデバイスの実証に成功した。 デバイスの微細化や多段化を進めることで、発熱が少なく処理性能の高い新たなコンピューターの開発が期待される。 JST 戦略的創造研究推進事業の一環として、豊橋技術科学大学の後藤 太一 助教と慶應義塾大学 理工学部の関口 康爾 専任講師らのグループは、磁石の波であるスピン波注1)を位相干渉注2)させることで、スピン波演算素子を実現しました。 これまでのスピン波に関する研究で、位相干渉は実現されていましたが、その演算素子としての機能の実証は不十分でした。また、演算素子の全ての機能を実現するのに不可欠な、否定論理積(NAN

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    t_f_m 2017/08/14
  • 不可能立体の進化~脳が生み出す不条理の世界~

    杉原厚吉 (明治大学先端数理科学インスティテュート) 2016-05-30 JST理事長定例記者説明会 不可能立体の進化 ~脳が生み出す不条理の世界~ CREST「数学」領域「計算錯覚学の構築」(2010~2015) 錯視(目の錯覚)の研究 錯視は、普段の生活で役に立っている目の機能が、 極端な形で現れたもの。だから、その研究は、目で物を 見る仕組みを調べる視覚科学の中心的テーマ。 計算錯覚学 錯覚の仕組みを、数学を使って調べる。 錯覚の強さをコントロールできるようになる。 錯覚の最小化による安全な生活環境の整備 錯覚の最大化によるエンタテインメント素材の提供 不可能立体 立体を知覚する場面で生じる錯視 新しい立体錯視が次々と発見されている(進化) 2015年ベスト錯覚コンテスト準優勝作品 私たちは、画像を見て立体の形を理解したつもりに なりますが… 2015年ベスト錯覚コンテスト準優勝作

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    t_f_m 2017/03/11
  • 機構報 第1168号:グラフェンによる超潤滑現象の観察とメカニズム解明に成功

    ポイント 物質間の摩擦が非常に低い“超潤滑現象”を炭素薄膜(グラフェン)と金を用いて世界で初めて観察し、そのメカニズムを解明した。 グラフェンを表面にコーティングすることにより、機械部品同士の摩擦を低く抑えられる技術の実現が期待できる。 ナノ領域で部品間の摩擦力が極端に増すナノマシーンへの応用が期待される。 JST 戦略的創造研究推進事業において、バーゼル大学 物理学科の川井 茂樹 シニアサイエンティストは、炭素原子一層の薄膜であるグラフェンナノリボン(帯状構造)と金の表面間に生ずる超潤滑現象の観察ならびにそのメカニズム解明に世界で初めて成功しました。 通常、材料間の接触面ではそれぞれの材料を構成する原子が互いに吸着する方向に動いて位置合わせを行い、それが摩擦力の増加となります。しかし、炭素薄膜は構成している炭素原子間の結合力が非常に高く、原子は殆ど動きません。このため接触面での原子の位置

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    t_f_m 2016/03/22
  • 共同発表:ヒトiPS細胞から眼全体の発生再現と角膜上皮組織の作製に成功

    ポイント ヒトiPS細胞から眼全体の発生を再現させる2次元培養系を世界で初めて開発。 この培養系で得られる同心円状の帯状構造(SEAM)から機能的な角膜上皮組織を初めて作製。 iPS細胞を用いた角膜上皮再生治療法へのヒトへの応用や、眼のさまざまな部位の再生医療開発に寄与。 大阪大学 大学院医学系研究科 脳神経感覚器外科学(眼科学)の西田 幸二 教授、林 竜平 寄附講座准教授らの研究グループは、ヒトiPS細胞に対して、細胞自律的注1)な分化を促し、眼全体の発生を再現させる2次元培養系注2)を開発しました(図1)。これまでは眼の後ろの部分(網膜や網膜色素上皮など)のみを誘導する技術は報告されていましたが、眼の前の部分(角膜や水晶体等)と後ろの部分(網膜や網膜色素上皮等)の両方を同時に誘導できる技術成果が世界で初めてです。 失明につながるような重篤な角膜上皮疾患に対しては、ドナー角膜を用いた

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    t_f_m 2016/03/20
  • 共同発表:390度超、世界最高耐熱のバイオプラスチックを開発~金属代替による軽量化に期待~

    <ポイント> 低炭素社会の構築に必須のバイオプラスチックには耐熱性や力学物性に問題点があった。 天然には微量にしか存在しないアミノ桂皮酸(シナモン系分子)の微生物生産の手法を遺伝子組み換え法により開発。 アミノ桂皮酸の光二量化により世界初のバイオ由来芳香族ジアミンを合成。 得られた史上最高耐熱のバイオプラスチックシートは、透明性、低熱膨張率などの高い機能を持ち、電装部品や自動車部品などのガラスや金属の代替として期待される。 JST 課題達成型基礎研究の一環として、北陸先端科学技術大学院大学 マテリアルサイエンス研究科の金子 達雄 准教授と筑波大学の高谷 直樹 教授らは、遺伝子組み換えをした微生物から得られるシナモン類に光化学的手法を用いて、世界最高耐熱性のバイオプラスチック注1)を開発しました。 バイオプラスチックは、植物や動物など生物に由来する再生可能な有機性資源(バイオマス)を原材料と

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    t_f_m 2014/02/25
    "遺伝子組み換えをした微生物から得られるシナモン類に光化学的手法を用いて、世界最高耐熱性のバイオプラスチック注1)を開発しました。"
  • 共同発表:有尾両生類の四肢再生を制御する3種類のたんぱく質を発見

    <研究の背景と経緯> 高等脊椎動物は、高次構造である「器官」を再生する能力はありません。このような高次構造の再生はiPS細胞テクノロジーを用いたとしても至難の業といえます。ところが、このような高次構造の機能回復をいとも簡単に行える動物が存在します。有尾両生類といわれるメキシコサラマンダ―(通称:ウーパールーパー)は、手足などの器官再生ができる動物として知られています。では、これらの動物と私たちヒトでは何が異なるのでしょうか?この差異を明らかにしていくことで、ヒトが潜在的に持っている再生能力を引き出すことが研究の大きな目的です。 四肢再生メカニズムに関しては、佐藤准教授らの研究グループなどにより、必要な組織間相互作用までは特定されていました。再生の開始に必要なのは「皮膚の損傷」と「神経の存在」の2つです。単純な皮膚損傷では、再生動物のウーパールーパーでも、高等脊椎動物と同様に皮膚の修復しか

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    t_f_m 2013/08/27
    "皮膚の損傷に加えてGDF5を添加すると、「再生芽」様の構造が作られるが四肢形成には至らない" / "FGF2、FGF8、GDF5という3つのたんぱく質を添加すると、神経の働きに替えて、四肢形成を誘導できる"
  • 共同発表:脳内の神経信号の伝播速度は時々刻々と変動していることを明らかに 2mm角に1万個以上の電極を用いて活動電位の伝播を可視化

    発表のポイント 2mm角に1万個以上の計測点を有する微小電極アレイ注1)を用いて、活動電位注2)が神経細胞内を複雑な形状の軸索注3)に沿って伝播する様子の可視化に成功。 活動電位の伝播速度は一定ではなく、部位ごとに大きく異なり、また、時々刻々と変化していることを明らかにした。 軸索は単なるケーブルではなく、能動素子であることを示唆しており、脳の新たな情報処理メカニズムの解明につながる可能性や軸索が創薬における新たな標的になる可能性がある。 <発表概要> 私たちの脳には、1,000億個もの神経細胞があり、複雑な神経回路網が形成されています。神経細胞は細胞体と軸索から構成されており、神経回路網内の神経信号(活動電位)は、縦横無尽に張り巡らされた軸索に沿って伝播します。しかし、軸索は、直径1μm以下と非常に細いうえに、複雑に曲がりくねっているため、そこを高速で伝播する活動電位の可視化は技術的に困

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    t_f_m 2013/08/27