NTTドコモは8月21日、「アンライセンス周波数帯におけるLTE通信の実験に成功」との報道発表を行いました(報道発表資料)。これは、ドコモ北京研究所と中国のファーウェイ(華為技術)との共同実験で、Wi-Fi等で使われている5GHzのアンライセンス周波数帯を使用してLTE通信に成功したというもので、研究者や市場リサーチャー、アナリストの間では注目を集めたのに反し、実際のモバイル市場関係者やマスコミからはほとんど関心を引きませんでした。まだまだ実験段階であり標準化や本格的な製品化がこれからで、特に今すぐ市場やサービスに影響を与えるものではないので、当然の反応と言えます。ただ、モバイル通信事業では市場参入者に周波数(電波)免許が政府から排他的に与えられることによってサービス提供が行われるという世界の常識が覆るかもしれないことなので、初期段階にあり先の見通しは誠に難しいものの、敢えて今後の可能性を
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