現在、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型電子機器を中心に、タッチパネルが広く普及している。タッチパネルの長所は、ユーザー・インターフェイスの分かりやすさにある。指でタッチすることで、アプリケーションが立ち上がったり、文字を入力できたり、画面を拡大したり縮小したりできる。こうした直感的な操作が、ユーザーの間で好意的に受け入れられている。 図1 ハプティクス技術のブロック・ダイアグラム タッチパネルが押されたことを検出すると、タッチスクリーン・コントローラがプロセッサに対してトリガー信号を出力する。プロセッサは、トリガー信号を受け取ると、それに応じた波形パターンを生成する。これをドライバICに送り、アクチュエータを駆動し、希望する振動を得るという仕組みだ。 ただし、短所もある。それは、タッチパネルを指で押しても、「押した」という感覚が得られないことだ。「押したのか、押していないのか、よ
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