【東京】東京のある携帯電話販売店に行くと、キャスター付きの白いプラスチック製のロボットが客のところに近寄って来て話し掛けてくる。子供のような無邪気な声で、もうすぐ雨が降る、原油価格が下落している、地下鉄は通常通りの運行だ、などと言ってくるのだ。ロボットは、客がすぐに答えられないと、日本語を勉強するようアドバイスする。 ロボットはかつて、日本のポップカルチャーや工場内で存在感を示してきたが、この元気のいい人型ロボット「ペッパー」は、ロボットを家庭に持ち込もうという取り組みの最先端を走っている。 日本の通信大手ソフトバンクは今夏から、ペッパーを消費者に何千台も販売しようとしている。同社はロボットが最終的にパソコンやスマートフォンに並ぶ大衆向けテクノロジーになるとみている。 同社は今月、ロボティクスで米IBMと連携し、IBMの人工知能技術「ワトソン」の日本版を共同開発するグループに加わった