昨今のマスコミ報道を見ていると円高に対する根本的理解の欠如がわかる。 まず、高いインフレを忌避しようという期待形成が政治家にも官僚にもあるなら円高は容認されなければならない。 他国は高めのインフレに中央銀行が誘導しているのである。 貨幣の価値が下がるインフレに誘導している他国と貨幣の価値が上がるデフレを容認しているわが国で、通貨価値の高低に差が出るのは当たり前である。 ビックマックの値段が1杯300円だったのが250円に下がれば円の価値は上がっている。 しかし、海外ではビックマックの値段が上がり続けている。 海外の貨幣価値は下がっているのである。 そうなれば必然的に名目での円の価値は上がるに決まってる。 日本は他国より貨幣価値が年々上がっているのに、円高はけしからんとは何事だろうか? 安住財務大臣などは全く経済の初歩もわかっていないようだ。 投機筋という実体のないものと戦っている。 投機筋