仙谷由人内閣官房長官は9日、岡村正日商会頭は9日、東京都内の東商ビルで日本経済の現状について意見交換し、「ある種の成長体験に基づく経済界のリーダーの皆さんのおごりが20年間のデフレと低成長を生んでいる」と述べ、日本経済の意識改革の遅れが日本の停滞をもたらしたとの認識を明らかにした。そのうえで「新成長戦略の実現にエネルギーを注ぎたい」と語り、中小企業の持つ技術の海外移転や金融支援、人材育成に重点を置く姿勢を示した。 この発言に先立ち、岡村会頭は「中小企業の多くは厳しい現状に直面している。成長戦略の効果を実感できる政策運営をお願いしたい」と要望した。双方の会談は菅直人政権下では初めて。