1989年6月4日に中国で起きた天安門事件の直後、天安門広場に通ずる路上で、戦車の前に1人で立ちはだかる勇敢な青年が突如現れた⬆。天安門事件の取材でCNNやBBCなど世界のメディアが宿泊するホテルの眼の前の路上での出来事だったため、この映像はすぐさま世界中へ配信され、その後も天安門事件を象徴する映像として繰り返し放映されている。世界での評価は「戦車を恐れない勇気のある青年」と賛えられているが、実はこの場面、中国共産党のヤラセ(宣伝)戦略だったと、NHKの記者で実際に天安門事件を現場で取材していた加藤青延氏が証言している。加藤記者によると、広場は前日に軍が制圧していたのにもかかわらず、この青年は車道に侵入できて3分以上戦車の進路を妨害した。にもかかわらず、周りの兵士は一切、この青年を排除せず、放置したままだった。そして軍による厳戒態勢の広場での出来事だったのに「青年は逃走した」と中国共産党が