文科省などはおととい、福島県内で子どもたちが学校で安全に過ごすための放射線量の限度について「年間20ミリシーベルト未満」という目安を発表しました。 しかしこのニュースを聞いてこんな疑問を持った方もいると思います。 「以前のニュースでは、年間の放射線量は1ミリシーベルトまでと言ったはず」 または、「いや、100ミリシーベルトまでは安全という話も聞いたけど」 いったいどの考え方が正しいのでしょう?藤原記者が解説します。 まず、一般の人が浴びても差し支えないとされる1年間の被ばくの基準は、1ミリシーベルトです。これは、世界の放射線医学などの研究者でつくるICRP=国際放射線防護委員会の勧告に基づいて日本が採用しているものです。 一方で放射線は実際には100ミリシーベルトを超えなければ「健康への影響は確認できない」とされています。ICRPは「放射線は浴びないのに越したことはない」という発想で年間1