東京電力福島第1原発事故の責任を問い、勝俣恒久前東電会長ら33人を告訴・告発した福島原発告訴団は29日、福島県内で集会を開き、東京地検の不起訴処分を不服として、来月16日に検察審査会に審査を申し立てると発表した。 告訴団の河合弘之弁護士は「検察審査会で起訴相当の議決を得る。われわれは諦めない」と話した。告訴団は福島県民ら約1万4千人。16日は武藤類子団長ら3人が申し立てる。 告訴団は昨年6月、業務上過失致死傷の疑いなどで東電の勝俣前会長、清水正孝元社長など33人を告訴・告発。東京地検は今年9月9日、他の市民などから告訴・告発された菅直人元首相など当時の政権幹部ら9人を加えた42人全員を不起訴処分にした。 また告訴団は、勝俣前会長らの刑事責任について、福島県警に対しても告訴・告発することを検討していることを明らかにした。