多くの犠牲者を出した、2017年7月の九州北部豪雨。およそ9時間で平年の2か月分を超える雨が降るという異常な事態は、事前の予測をはるかに超えるものだった。 これほどの豪雨になるとは知らされず、命の危険にさらされた久保山朝満(くぼやま・ともみつ)さん。あの日、朝の天気予報では、大雨という情報はなかったため、普段通り仕事に出かけたという。朝6時の時点で朝倉市周辺の日中の予測雨量は、1時間に最大16ミリ。「やや強い雨」程度と予想されていた。ところが昼過ぎ、たたきつけるような大粒の雨が降り始めた。 観測された雨量は、1時間100ミリ以上。予測の6倍を超えた。そこで気象庁は、午後1時半頃、「記録的短時間大雨情報」を発表。この時点で今後24時間の総雨量は最大180ミリと予測した。ところが予測は再び外れ、そのあとも1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り続き、総雨量は予測の5倍を超える1,000ミリに達
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く