この30年あまり続いた平成で、日本は大規模な自然災害に何度も見舞われました。人々の意識にも変化が生じたのでしょう。自宅に備蓄用の水や食料、防災リュック(非常用持ち出し袋)を置く方もずいぶん増えたのではないでしょうか。 災害などの非常時に備えて準備しておく「非常食」は、電気やガスなどのインフラが機能していない状態でも食べられ、保存期間も長いのがメリットです。その代表的なものとして挙げられるのは乾パンでしょう。しかし非常食も時代とともに進化し、特に「アルファ米」を使った各種ご飯のラインナップはぐっと豊富になっています。 アルファ米とは、一度炊いたお米を急速乾燥させたもの。水かお湯を注ぐだけで食べられる優れモノ。そこで今回はアルファ米の元祖である尾西食品株式会社に、非常食の最新事情を教えてもらいました。 軍の要請で誕生した「アルファ米」 会社のエントランスには販売商品がずらり(一部、製造のみ)。