中国に滞在し始めてからずっと疑問に思っていたことがある。特にインターネット普及以降、漢字しかない中国で、あらゆる日本の文化を紹介するのに、当て字で対応してきた。たとえば「そのまんま東」も「東東」と漢字化されたし、カタカナの多いプロレスにおいても、ジャイアント馬場は「巨人馬場」 に、アントニオ猪木は「安東尼奥猪木」と翻訳されている。ただいかなるプロセスを経て漢字名が決まるのかがわからなかった。 さて新党「たちあがれ日本」である。日本で話題の政治のトピックならば、食いついてくるのが中国メディア。きっと「たちあがれ日本」についても紹介するだろう、ならば「たちあがれ日本」を漢字に当て字化して紹介するだろうと期待していた。 新党の名称が固まった4月7日、中国新聞網がニュースを報道「奮起日本」という名称として、他のメディアもそれに追随した。 「なるほど、政府系メディアが最初に書けばそれに追随して当