昨日観た番組、そこで得た気づきを綴る連載「きのうのテレビ」。2020年から毎日更新中の“てれびのスキマ”によるテレビ鑑賞記録です。 庵野秀明スペシャル。「密着を始めてまもなく私たちは悟った。この男に安易に手を出すべきではなかった、と」「苦行のような日々の始まりだった」というナレーションで始まるのがまずおもしろい。番組史上最長の4年間の密着だという。 「自分がやるより任せたほうがいい。自分で最初からやると自分で全部やったほうがよくなっちゃう。それ以上のものが出てこない」「自分の外にあるもので表現したい。肥大化したエゴに対するアンチテーゼかもしれない。アニメーションってエゴの塊だから」と言いながらも、鶴巻和哉が証言するように「いったんは人に任せてみようと庵野さんはいつも思ってる。なのにそうならない。最終的には庵野さんが全部塗りつぶしていくし、書き換えていくことでしか庵野さんが満足いくものが作れ