お酒を飲む機会が増える春。歓迎会や懇親会、お花見などで「東北の日本酒で乾杯!」という人も多いのでは? 全国の日本酒の醸造元(蔵元)が自慢の純米酒を出品する『純米酒フェスティバル2012春』へ参加してきた。毎年春と秋の2回行われており、今回で25回目。蔵元がおススメする銘柄を飲めるという、純米酒ファンなら心ウキウキわくわくのイベントである。 純米酒って何だろう? 日本酒は“お米を材料としたお酒”だ。米・米こうじ・水だけで造った日本酒を“純米酒”と呼ぶが、一般に流通している日本酒の中には、醸造アルコール(食用エタノール)を添加した “本醸造”や“普通酒”も多く存在する。日本酒に関する最古の文献は『魏志倭人伝』と言われるが、その時代に醸造アルコールなんてものは当然ながら存在しておらず、昔ながらの造り方だと純米酒になるわけだ。もちろん美味しい本醸造もあるし、それに力を入れている蔵元もあるのだが、純