「二の丸西側」のポイントでアプリを楽しむ観光客。まるで当時の滝山城に迷い込んでしまったように見える「AR滝山城跡」の画面(同アプリで画面保存したもの) 国の史跡に指定されている中世城郭跡「滝山城跡」(東京都八王子市丹木町など)への観光客誘致の起爆剤にと、八王子市は450年前の城内の様子を再現するスマートフォン、タブレット端末用アプリ「AR滝山城跡」の配信を始めた。 AR(拡張現実)は実際に見聞きしている現実に、コンピューター技術で存在しない映像などを付け加えて拡張すること。スマホなどを周囲の風景にかざすと、画面で館や 櫓 ( やぐら ) で戦う武士たちがARの技術で再現される。 滝山城は1521年の築城。のちに北条氏康の支配下となり、三男氏照が大改修して武田勢の侵攻を食い止めるなど、八王子城ができるまで土地の守りの要となった。現在も土塁や堀の遺構が地形として良好な形で残っているが、櫓や塀な