新卒採用活動で無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用する企業が、兵庫県内でもじわり広がっている。就活生との連絡といえば、電話やメールが一般的だったが、知らない電話番号が表示されると警戒されて出てくれず、メールも手間がかかると、敬遠されがちだ。学生が使い慣れているLINEを活用し「スムーズに連絡が取れるようになった」と企業側も歓迎している。(大島光貴) 今春、神戸市内であった就活イベント。産業機器メーカー、日本技術センター(姫路市)のブースでは、スクリーンにQRコードを映し出した担当者が「LINEから読み取って『友だち追加』してください」と呼び掛けると、学生らは次々にスマートフォンのカメラをかざした。指示通りに操作すると、先輩社員の紹介記事が読めるほか、会社説明会の予約もできる。 同社は来春の新卒採用人数を今春の10人から50人に増やす予定で、採用活動を円滑に進めようと初めて導入した。田