【桜の誤算(上)】具体的な哲学がなかった刷新プラン 2014年12月1日11時12分 スポーツ報知 試合後のあいさつで、C大阪のJ2降格をサポーターに謝罪する岡野社長 J2降格が決まった直後、すでに辞任を発表している岡野雅夫社長(61)がホーム最終戦後のあいさつでマイクの前に立った。「このような結果になり、心よりおわび申しあげます」。だが、激しさを増したブーイングによって、その声はかき消された。 開幕前には優勝候補の一角に挙げられながらも、2度の監督交代劇など低迷続きだったC大阪。歯車は一体、どこから狂い始めたのか。その端緒は、クラブが2014年の組閣を始めた昨秋まで遡る。 岡野社長は昨年10月、チームを計8季率いたクルピ監督(当時)に14年以降の契約を更新しない旨を伝えた。同監督は「社長から『フィロソフィー(哲学)を変える』と言われた。1つのサイクルを終えることだ」と受け入れた。だが、