ザッケローニに率いられた4年間の冒険は、W杯のGL敗退で終わりを告げた。次期監督の人選でもパスサッカーの継続が条件としてあがっているが、「日本のサッカー」とは何なのかについて今こそ議論が必要だ。 日本代表がブラジルから帰国して4日後の7月1日、日本サッカー協会の原博実専務理事兼技術委員長は記者を前に、W杯での日本の戦いを総括した。その中で、気になる一言があった。 「この4年間は、自分たちでボールを動かして相手を崩していくサッカーをやっていこうとしていた。決して間違った方向性だったわけではなかったが、世界の舞台ではもう少しいろんな展開に応じた戦い方が必要だった。 W杯のほかの試合を見ていても、やりたいサッカーがあっても割り切った戦い方をしている国もあった。日本は自分たちのサッカーにこだわったけど、それもやりきれなかった。力がなかった。ある時間帯では、南アフリカ大会のような守る戦い方も必要だっ
![W杯前の闘莉王の言葉が頭をよぎる。本当の「日本のサッカー」とは何か?(西川結城)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f4c052b9b5cc06a3e0e7dcfc15cc8e183e7f4fbb/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F7%2F-%2Fimg_d7cfe69cd0d938f10801af9c548b31d4335412.jpg)