●ビジネス書というのは、それ自体が「ジャンル」であると同時に、「切り口」にもなりうる、と思わせられたのが、この本。 やっていることはいわゆる「ナンパ」なのだが、それを表現する際に、ビジネス書では良く知られたフレーズや考え方等がふんだんに盛り込まれている。 おまけにそれらに「ギャグテイスト」まで加味されているものだから、「知っている人」ならば、ついニヤリとしてしまうことうけあい。 ●著者は完全な「確信犯」だろう。 ただし、そもそもナンパをするオトコで、小難しい(?)ビジネス書を読むのがどれほどいるのやら。 逆に、タダの恋愛本には興味がなくとも、「マーケティング」に興味があって、それを恋愛に取り入れている本書のような作品なら、読んでみたい、という人もいるかもしれない。 おそらく、「ナルシスト」や「俺様」が指導する恋愛本に辟易としている人なら、本書は楽しめると思う。 ●本書の第5章では、「クラブ