最下位だった高以良も余裕がないが、迫や牧野も、成績は良いものの6歳も年長であるが故に余裕がない。前述した年齢制限が迫っているからだ。 迫の「いやー若いヤツが負けてんの見ると楽しいねえ」というセリフや、牧野が絡むその後のエピソードについても、その年齢制限という事情を知った上で読むと理解し易い。 4人はいつも一緒に行動しているわけだが、三段リーグでは、半期に2人しかプロ棋士になることはできず、つまり、仲間4人が全員昇段することはできないわけで、そのあたりの事情が、この4人の仲間のようでいて、完全には気を許せない……という微妙な関係を生んでいる。 奨励会の厳しさを知らない人との付き合い 大きく負け越して、余裕のない高以良と、この三段リーグの厳しさが分かっていない近所のおばさんとのギャップのあるやり取りも、そのギャップの激しさ故に、面白い。 「瞬ちゃん、プロ棋士なんだってね、碁の」 「いや、違いま
将棋マンガは数あれど、将棋に取り組む子どもの親の気持ちに焦点を当てたマンガ……というと、「ひらけ駒!」だけなんじゃないだろうか? 将棋という勝負事に取り組む子どもを見守る親の視点……というのが、新しいと思った。 着眼点に感心していたわけだが、実際のところ、南Q太が「ひらけ駒!」を描くにあたって、敢えて焦点をずらした……というわけでもないようだ。 自身のブログでも、自分の息子が将棋にはまったことをきっかけとして、将棋マンガを描きたいと思った……という趣旨のコメントをしており、実は「ひらけ駒!」は、南Q太自身の経験を下地にした物語なのだ。 今日は、「将棋ファンなら一度は読むべき将棋マンガ8選」の記事内で、なぜ、この「ひらけ駒!」を第1位に推していたか……というあたりも含めて、「ひらけ駒!」の魅力に迫りたい。
きんどう本に触発されて、自分でブログメディアを立ち上げてみたい……と思ったときに、始めに思いついたのは「将棋マンガのレビューサイト」だったのだけれども、日本の将棋人口と電子書籍を購入する層の比率などを試算していて、ビジネスとして運営するには、あまりに費用対効果が出なさそうだったので、やめた。 週間少年ジャンプで「ものの歩」が連載される等、将棋マンガが注目される下地は整っているようにも思えるけれども、さすがに、ニッチ過ぎるだろう。 なので、ここで紹介する将棋マンガは、私が読んで、兎に角、これは面白い!知って欲しい!と思ったものだけをチョイスしている。連載誌の関係で知名度がありそうな「ものの歩」以外の将棋マンガの中から、8作品紹介しておきたい。 お薦め順に、1位から8位までの順位をつけたが、異論は認める。 第8位 聖―天才・羽生が恐れた男 「聖―天才・羽生が恐れた男」は、故・村山聖九段の生涯を
注;第1局を見ていない・詳細がわからない方はマイナビの記事がどなたでもわかるようにかみ砕きつつも正確な事を書いていて非常に良い記事なので、そちらをお読み下さい。また、そもそも将棋電王戦についての背景がわからない方は、開幕前に書いた解説記事『将棋電王戦前に知っておきたい6つのこと』の方からお読み下さい。 さて、電王戦も第2局に突入です。1局目の阿部光瑠四段があまりに見事なコンピュータ対策を成功させて度肝を抜かれただけに、自分の中での期待と要求レベルが非常に高まっています。では、今回も対局者(ソフト)の紹介を自分の持つ勝手なイメージと独断と偏見で行っていきます。 後手:佐藤慎一四段 26歳という規定ギリギリでプロ入りを果たした苦労人。数学的に棋力を数値化したレーティングでも棋士全体のほぼ平均値で目立った成績も無く、ご自分でもそれを踏まえた上で全力を尽くすタイプの棋士です。 しかし、そんな佐藤慎
前置き 春からちまちま書いていますが,将棋にはまってます.しかも,どっちかって言うと観る方です.正直,自分の棋力そのものは高くないですが,そんな自分でもおもしろいと感じる最新の将棋の魅力を,将棋わからない or 将棋界の状況を知らないどこかの誰かに伝えられたらと思って書いてみます. 今日の題材は,今期のA級順位戦 渡辺竜王VS谷川九段戦です. 谷川九段は来年50歳を迎え,羽生世代と呼ばれる現在40歳ほどの面々と比べると棋力の衰えは隠せませんが,今期は順位戦を4勝1敗でここまで来ており,まだまだ超一流だと言わんばかりです. 一方,渡辺竜王は現在タイトルを二冠保持しており,27歳の若さで羽生さんすら抑えて序列1位という最強の棋士です. そんな2人が,名人への挑戦権争いを行うA級順位戦で1敗同士として12/8に対局を行いました.現在,羽生二冠が無敗でトップに立っており,今年の挑戦者決定を大きく左
引退済みとは言え名人経験者の米長会長とコンピュータ将棋代表であるボンクラーズの世紀の一戦となった将棋電王戦,非常におもしろかったですね.前哨戦で繰り出してぼろ負けしたのと同じ,まさかの再度二手目 △6二玉でした.本人の発言含めて本格的定跡系になると思っていたので,度肝抜かれましたが,本当に勝ちにいってる米長永世棋聖の姿勢がかっこよかった!!!!! 実際,対戦前のアンケートで自分で米長永世棋聖が勝つと予想に入れつつも,結果が5割越えてて「みんな優しいな!」とか思ってましたが,そんな不安を覆す内容でした.期待してなくてすいませんでしたm( )m さて,プレマッチで不発に終わったのに再度発動した二手目 △6二玉.全員がどよめきましたが,米長永世棋聖は決して奇手ではなく,ボンクラーズに対する最善手だと強調してました.それに関して駒の動かし方もあやしい人でもわかるように頑張って解説します.まあ,オイ
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