アメリカなどへの挑発的な言動を繰り返してきた北朝鮮は8日、すべての国民に対し「『田植えの戦い』を力強く繰り広げるべきだ」と呼びかけ、 軍を中心とした臨戦態勢を緩め、食糧不足の克服に国民を動員せざるをえない実情の現れとみられます。 北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、8日の社説で「今の情勢と現実は、われわれに食糧の自給自足を求めており、 田植えの季節である5月に一日でも逃すと、多くの米粒を失うことになる」と強調しました。 そのうえで「アメリカなどが圧殺策動を強化しても、食糧が豊かであれば、経済建設と核開発を進めることができる。 すべての国民が『田植えの戦い』を力強く繰り広げて、ことしの穀物生産の目標を達成すべきだ」と呼びかけました。 北朝鮮では、毎年、およそ100万トンの食糧が不足しており、指導部も先月、開いた最高人民会議で食糧事情の改善が喫緊の課題だと認めています。 アメリカなどへの