はじめの一冊は、高校生の時に衝撃を受けた本、そして今も時にふれて読んでいる本がふさわしいと思います。 それは、トールキンの『指輪物語』です。最近では、原題の『ロード・オブ・ザ・リングス』の方が有名かもしれません。このタイトルの、ハリウッドの大作映画は、ご存じの人も多いでしょう。 もちろん、その映画も見ました。DVDも持っています。しかし、私の中では、依然として『指輪物語』のほうがしっくりくるのです。 『指輪物語』は、作者トールキンが創作した世界と歴史・文化を舞台とした壮大なファンタジーです。正直言うと、この本に出会うまでは、ファンタジーは子供向けの楽しい物語でしかなかったのですが、この本は新し…