20日午前7時半ごろ、宮城県石巻市の石巻港雲雀野ふ頭に係留中のパナマ船籍の貨物船「EVER FELICITY」(9589トン)の船倉内で、作業員2人が倒れているのを別の作業員が発見した。 石巻海上保安署によると、石巻市の男性(57)は酸欠状態で意識不明の重体。宮城県大崎市の男性(53)は回復したが、二酸化炭素中毒の症状が見られた。 2人はパームヤシ殻を積み込む作業をしており、事故時はクレーンで上から船倉内にパームヤシ殻をならす機材を搬入していた。 海保は、パームヤシ殻が暗い所で酸素を吸収し、二酸化炭素を出すという植物の特性を失わなかったため、二酸化炭素が船倉内にたまったとみて調べている。