元看護師に死刑求刑 検察「身勝手、残虐」―入院患者3人殺害・横浜地裁 2021年10月22日17時36分 横浜地方裁判所=横浜市中区 横浜市の大口病院(現・横浜はじめ病院)で2016年、入院患者3人の点滴に消毒液を混入し殺害したとして、殺人罪などに問われた元看護師の久保木愛弓被告(34)の裁判員裁判の論告求刑公判が22日、横浜地裁(家令和典裁判長)であった。検察側は「身勝手な動機に基づく計画的、残虐な犯行で、酌量の余地はない」として死刑を求刑した。 入院患者連続死事件とは 久保木被告は起訴内容を認めており、刑事責任能力の程度が争点。判決は11月9日の予定。 検察側は論告で、動機は終末期医療患者らが勤務時間中に死亡し、家族対応を迫られるのを避けるためだったと指摘。事件当時、被告には軽度の自閉スペクトラム症の特性があったが、事件には影響せず完全責任能力があったと主張した。 その上で、「看護師と