名古屋出入国在留管理局(名古屋市)で2021年3月に死亡したスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん(当時33歳)の遺族は31日、名古屋地検の依頼で作成された鑑定書2通のうち1通に死因が記載されていたことを明らかにした。地検は殺人容疑などで告訴された当時の局長らを不起訴とした際、死因が特定できないため刑事責任を問えないとしていた。 代理人の指宿昭一弁護士によると、死因が記載されていたのは22年2月28日付の鑑定書。「食思不振(食欲の低下)による脱水と低栄養」に、血液中のリンパ球が異常となる「血球貪食症候群」が合併した多臓器不全と記されていた。