「Seijitsu−Kyocho(誠実協調)」――ブリヂストンは創立80年の1日、荒川詔四社長が記者会見し、新しい企業理念を世界の社員に日本語の発音で発信していくと発表した。 同社の社員14万人は約150カ国にちらばる。「同じ思いを共有したい」と同社幹部。誠実協調のほか「進取独創」「現物現場」「熟慮断行」も日本語発音を「ブリヂストン語」と位置づけた。これらを記した掲示物のデザインも世界共通。会見では米国法人トップも「セイジツ……」と語った。 社員も売上高も海外比率が約7割に達するが、荒川社長は「モノづくりの現場は国内に置きつつ、新興国に事業を広げる」と国内拠点の重視を強調。さらに激しくなるグローバル競争を前に「提携や合併、買収の可能性はある」と話した。