例の脚本家による原作改変は全般的に不評なのかもしれないが、それは改変の仕方が良くなかったからで、 世の中には改変によって原作超えを果たしたドラマもたくさんある。 「何はともあれ原作改変は罪」という原理主義はやめてほしい。 その意味で個人的に、神改変を連発する脚本家だとあがめてるのが森下佳子だ。 【白夜行】 原作で内心の見えないモンスターとして描かれていた主役たちの内面を徹底的に描いた傑作ドラマだ。 原作者(東野圭吾)は改変が気に入らなかったようだが、俺は逆に原作の方に物足りなさを感じるようになってしまったくらい、 主役たちの心理状態の変遷には納得感があった。安っぽい紋切り型の美談にしているわけでもない。 原作では単なる敵対関係だった刑事を武田鉄矢が演じたが、彼と主役たちの間に生まれた悲しい絆の物語は見事。 【JIN】 原作漫画は良くも悪くも「大河ドラマ」で、話のスケールは大きいが平板で発散
![森下佳子の原作改変はいい原作改変](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b1638cdb5807a4788e4ba3c1109a984166e095fc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fanond.hatelabo.jp%2Fimages%2Fog-image-1500.gif)