今回はなぜか夏になると飲みたくなる麦茶のお話です。 江戸後期の風俗を記した『江戸府内風俗従来』 麦茶の原料となる大麦が日本に伝播したのはいつ頃? 日本で大麦が麦茶として飲まれるようになったのはいつ頃から? 麦茶が夏場によく飲まれるのはなぜか!? 麦茶特有の香りと色 色々な麦茶の種類 六条麦茶と二条麦茶 はと麦茶 胃を守り成人病の予防にもつながる。 麦茶の歴史は古く、平安時代には「麦こがし売り」なるものが登場し、人々は煎じて飲んでいたようです。鎌倉時代の戦国の武将たちは陣中に持参したとも伝えられています。江戸時代末期になると、麦茶は、町人衆の気軽な飲み物として、今でいう喫茶店のような「麦湯店」があちこちに出来、大いに繁盛したようです。 江戸後期の風俗を記した『江戸府内風俗従来』 「夏の夜、麦湯店の出る所、江戸市中諸所にありたり。多きは十店以上、少なきは五、六店に下がらず。大通りにも一、二店ず