前回「コンポーネント化でクラスをすっきり整理」は、パッケージとサブシステムによるコンポーネント化についてお話ししました。コンポーネントとは、どのように考えて作り上げていくのでしょうか。単純に似たようなクラスをまとめるだけでは、使いやすいコンポーネントにはならないでしょう。今回は使いやすく、保守しやすいコンポーネントを作るにはどのような考え方で設計するのかについてお話ししていきます。 コンポーネントとは 最初に、コンポーネント(部品)とはどのようなものか考えてみましょう。 自作パソコンを作ることを考えてみます。パソコンは電源ユニット、CPU、マザーボード、ビデオカード、メモリなどの部品から構成されています。製作者は、どのようなパソコンを作りたいかを考え、目的に合った部品を選択します。次に、それらの部品のインターフェイスを調べ、お互いのインターフェイスが合っているかを調べます。そして、実際に部
こんな時にはこのITアーキテクチャ (6): 変化に強いシステムのためのアーキテクチャ (2007/3/22) こんな時にはこのITアーキテクチャ (5): 使いやすいシステムのためのアーキテクチャ 使いにくいシステムをわざわざ作ろうとする開発者はいないはずだが、世の中には使いにくいシステムが散見される。システムの使いやすさの本質は、ユーザーがやろうとすることを適切に行えることにあるので、まず、ユーザーが業務上やるべきことを正しく見極めることが重要だ。(2007/2/22) こんな時にはこのITアーキテクチャ (4): 24時間止められないシステムのためのアーキテクチャ システムのメンテナンス時でもユーザーに対するサービスが停止せず24時間365日システムが利用可能なことを連続可用性(continuous availability)という。メンテナンス時でもサービスを停止させないためには代
ソフトウェア開発をちゃんと考える(13): 柳生新陰流プロジェクトマネジメント 切り合いならば相手が打ち込みたいときに打ち込みたいところに打ち込んでもらえるようにする。プロジェクト・マネージャならば、メンバー自らが問題を発見して、それを解決したくなるようにマネージャ自身は「引く」こともあるかもしれない。(2007/9/11) ソフトウェア開発をちゃんと考える(12): 「要求」と「システム」のしなやかな平衡 一部のベンダやユーザーはソフトウェア開発とは「要求というものを入れると一定期間後に完成されたソフトウェアが出てくる箱」と考えているフシがある(2007/6/12) ソフトウェア開発をちゃんと考える(11): 「価値工学」批判 価値はモノの側ではなく、モノを使う側にあるはずであり、もっというと価値はモノとモノの間にあるように思えないだろうか。(2007/3/13) ソフトウェア開発をちゃ
短納期・低コストのソフトウエア開発プロセスとして注目を集める「アジャイル型プロセス」。 取り組みが広がる一方で,アジャイル独特の考え方に疑問を抱くエンジニアも多い。本講座の目的は,アジャイルの基礎から具体的な実践手法までを理解してもらうことにある。 具体的には,いくつかの代表的なアジャイル型プロセスを取り上げ,その基本を解説するとともに,実際のプロジェクトでアジャイル型プロセスを実践する際のポイントを明確にしたい。 この講座はアジャイルプロセス協議会のメンバーが執筆を担当する。アジャイルプロセス協議会は,日本におけるアジャイル型プロセスの普及/推進,情報交換などを目的として,2003年2月に発足した。中堅のソフトウエア・ベンダーや大手システム・インテグレータなどから成る。協議会の活動はテーマごとに設けたワーキンググループでのものが主体である。このほか年次総会や識者によるセミナー,勉強会を行
一口に開発プロセスと言っても,様々な種類がある。具体的に,それぞれの開発プロセスにはどのような違いがあるのか。また,どのような基準に基づいて開発プロセスを選択すればいいのか。ここでは,様々な開発プロセスについて解説する。 「反復型やスパイラル型といった言葉は聞いたことがあるが,それらの内容までは知らない」。読者の中には,こうしたエンジニアも少なくないのではないか。そこでここでは,様々な開発プロセスの歴史や特徴,選択の基準を説明しよう。 まずは「開発プロセス」の定義を明確にしておきたい。 英語の辞書を引くと,プロセスには「処理」と「工程」という2つの意味がある。一般に「処理」は単数形(Process),「工程」は複数形(Processes)で表す。 情報システムにおける「処理」とは,仕様やデータ,プログラムなどの「入力」に対してなんらかの作業を実施して,結果を「出力」することを言う。一方の「
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