インタビューの前半では地元・大分から上京するまでを振り返っていただきましたが、芸人を志すのは上京してからになるんですね。 大谷そうですね。東京に出てきてから1回目的がなくなっちゃったんですよ。「こんなモラトリアムを過ごしてるのに、俺の人生どうなるんだ…」とか思ってた時に、ラフォーレで吹越満さんのライブを見たの。それがあまりにも衝撃的なライブで、当時住んでた三鷹の家まで走って帰ったんですよ。「うわー!やったー!見つけたぞ!映画監督じゃない、ミュージシャンでもない、作家でもないんだ。芸人があるじゃないか。ビートたけしじゃん!」って。そこから高校生の時にやってたネタを全部思い出しちゃって、ノートにネタを書き溜めたんです。芸人を「これだ!」って思えても、人には絶対に言えなかったんですけど、同じタイミングで、大地とたまたま再会しちゃうんですよ。 銀座で偶然再会する、あのエピソードですね。 大谷そうそ